妊娠編を書き終えて、
改めてあの頃のことを思い返して。
もう一度
あの日の自分たちに会いに行っているようで
泣きながら記事を書いていた時もありました。
決して美談にはしたくなかった。
あの日の心情そのものを
偽りのない、
私の言葉で
書いたつもりです。
先の見えない毎日。
いつ心臓が止まるか分からない恐怖。
生まれてくるのか、
生まれてこないのか。
生まれたら、
どんな状態なのか。
何を選べばいいのか。
毎日、
答えのないことばかり考えていました。
あの頃の私は、
本当に余裕がありませんでした。
泣いて。
悩んで。
検索して。
また泣いて。
何度も、
「もう無理」
と思った。
そんな私を、
ずっと支えてくれたのが家族でした。
夫と、
長女。
夫とは、
本当にたくさん話をしました。
これからどうするのか。
この子に何をしてあげたいのか。
何をしてほしくないのか。
私たちはどう生きていくのか。
長女のこと。
家族のこと。
今までなら、
こんなに深く話すことなんてなかったと思います。
でも、
この子の存在があったから、
私たちは何度も、
何度も話をしました。
そして、
たくさん泣きました。
夫は、
よくこんなことを言っていました。
「マイナスなことばかりじゃないよ」
「この赤ちゃんの存在が、家族の絆を強くしてくれたと思う」
当時の私は、
苦しみの真ん中にいました。
だから、
その言葉を聞いても、
心の底からそう思えないこともありました。
「こんなに辛いのに?」
そう思った日もありました。
夫もそうだったと思います。
ずっと
頼りっぱなしになってしまっていました。
同じように辛い思いをしていたと思うのに、
私はポジティブな言葉を
かけてあげることが出来ませんでした。
でも、
この時間を一緒に過ごしたことで、
私たち家族の距離は、
以前よりもっと、
確実に近くなりました。
心の底からそう思っています。
もし、
私ひとりだったら。
あの頃の私は、
どうなっていたんだろう。
夫がいてくれた。
何度でも話を聞いてくれた。
私が泣いている時静かに寄り添ってくれた。
長女が、
いつも通りそばにいてくれた。
何も知らない長女の笑顔に、
何度も救われた。
大好きな家族がいる。
その当たり前の毎日が、
私を確実に現実につなぎ止めてくれていました。
もちろん、
家族がいたからといって、
苦しくなくなったわけじゃありません。
ふとした瞬間に泣くこともありました。
どうしようもなく、
絶望することもありました。
それでも、
次の日が来れば、
また家族と朝を迎える。
ご飯を食べる。
長女と話す。
夫と話す。
そして、
大きくなるお腹を感じる。
そんな小さな毎日の繰り返しが、
私を少しずつ、
前へ進ませてくれました。
だから今、
妊娠編を振り返って思います。
この妊娠は、
私たち家族にとって、
決して「辛かっただけ」の時間ではなかった。
もちろん、
辛かった。
苦しかった。
でも、その中で、
話をした。
泣いた。
そして、
家族の絆が深まった。
一緒に乗り越えた。
この子が、
私たちの家族に来てくれたことで、
家族の形は、
少しずつ変わり始めていました。
まだ、
この時は想像もできませんでした。
この先、
どんな毎日が待っているのか。
この子が、
どれだけ私たちを泣かせて、
どれだけ笑わせて、
どれだけ家族を強くしていくのか。
ただひとつだけ。
あの苦しみのどん底にいた私を、
ここまで連れてきてくれたのは、
間違いなく、家族でした。
ありがとう。
出産編へ。



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