第23話|いよいよ、その時が来た

妊娠中のこと

妊娠後期に入ってから、少しずつ身体に変化が出てきていた。

おりものが増えたり、
トイレに行きたくなることが増えたり。

恥骨のあたりが痛くて、寝返りが大変な時もあった。

「そろそろなのかな」

そう思うこともあったけれど、予定日はまだ1か月以上も先。

まさか、この数日後に生まれるなんて・・・。

桜が散り始めた4月上旬の朝。

7時45分。

トイレに行くと、少しピンク色のおりものが出ていた。

「……これ、おしるしかな?」

そう思った。

でも、痛みはない。

今すぐには陣痛は始まらないだろうと思って、そのまま過ごしていた。

8時22分。

今度は、おりものにはっきりとしたピンク色のものが混じっていた。

さすがに、

「間違いなく出血している」

と思った。

でも、やっぱり強い痛みはない。

そのまま様子を見ることにした。

16時頃。

お腹が張るときに、ほんの少し痛みを感じるようになった。

それでも、

「違和感があるな」

そんな程度。

このときも、まだ私は、
今日出産が始まるなんて思ってもいなかった。

19時30分頃。

少しずつ痛みが規則的になってきた。

10分間隔くらい。

でも、少し痛む程度。

「これ、本陣痛なのかな?」

そんなことを考えながら、時間を測っていた。

21時頃。

まだ10分間隔くらい。

今晩はこのまま様子を見ても大丈夫なのかな……。

そう迷っていると、夫が言った。

「病院に行こう!

迷ったら行動する。早い方がいい」

と。

その言葉に背中を押されて、病院へ電話した。

すると、

「一度来てください」

とのこと。

すぐ病院へ向かった。

21時30分。

病院に着く頃には、痛みは4分間隔くらいになっていた。

さっきまでよりも、明らかに強い。

生理痛がかなり強くなったような痛みだった。

まだ、耐えられる。

呼吸を整えながら、救急外来の受付で30分以上待たされた。

そして、22時10分頃。

診察を受けると、

「子宮口、3センチですね」

と言われた。

そして、

「とても柔らかいですね~」

と。

その言葉を聞いて、

「え、もうそんなに進んでるの?」

と思った。

でも、3センチ。

まだまだ時間がかかるものだと思っていた。

先生からは、

「できれば昼間に産めたらいいんだけどね」

という話もあった。

夜間なので主治医がいなかったから。

担当の先生も来てくれて、診察をしてもらった。

そこから少しずつ、陣痛が強くなっていった。

そして私は、陣痛室へ。

夫も一緒だった。

このときの私は、

「今日中に生まれるのかな」

「それとも朝までかかるのかな」

そんなことを考えていた。

まさか、

ここからたった数時間で、
次女に会うことになるなんて。


※この記事は個人の体験をもとに書いています。

医療上の判断については、必ず主治医・医療機関にご相談ください。

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